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小沢健二 「春の空気に虹をかけ」

去年(2017年)からいよいよ本格的に再始動を始めた小沢健二だが、フジロック以来のライブツアーが発表となった。そして本日19時、あと1時間ちょっとで先着順のチケットが販売スタートとなる。

 

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Kenji Ozawa 小沢健二 Official Site ひふみよ

 

 

チケット販売がスタートするまで、小沢くんと自分というテーマでブログ開設一発目のエントリーをしてみようと思う。

 

小沢くんの存在を知ったのは勿論フリッパーズ・ギターだったが、フリッパーズ活動中に関してはそこまで積極的にファンという感じではなかった。デビューアルバムが出てた段階では、若いのに洗練された音楽をやっている頭が切れて意地悪なおしゃれ二人組という所謂ステレオタイプなフリッパーズに対しての印象程度だった。

 

興味を持ち出したのは音楽よりもむしろインタビューからだった。当時読んでいたロッキンオンジャパンに大型新人扱いでよく載るようなってずいぶん皮肉的ではあるけれど、当時の音楽業界や世間を斬りまくる痛快な語り口に「コイツらは分かってる」当時、彼らと同じく生意気盛りな高校生だった自分としてはぬるいインタビューを読むより何倍も面白く読んだものだった。

 

でも音楽の方はまだそこまでハマらず、恋のマシンガンは普通に良い曲だと思ったし、アルバムを借りたりもしたけど当時はもっとガツンとくるものやアヴァンギャルドな音楽に惹かれがちだったので横目でチェックするくらいだった。

 

「ヘッド博士の世界塔」は当時一緒にバンドを組んでいた友達がまずハマって、これは凄いと何度か奨められた。凄いとは思ったけど、やっぱりなんだか自分とは関係が無い感じがどこかであって、フリッパーズというバンドとはどこか距離を持ったままで彼らは解散した。

 

どちらかというと小山田くんの方が目だっていたし、解散後も彼のほうに世間的な注目は集まっていたと思う。お洒落だったしね。でもコーネリアスのCDを聴いてはみたけどまったく刺さらなかった。まあこんな感じか。コーネリアスはまあいいや。ということに自分の中ではなった(後にお気に入りの曲やアルバムも出てきた)

 

と、そんな感じで小沢くんの存在のことはすっかり忘れていて、フリッパーズの頭脳ではあったけどなんとなく音楽の人ではないような気がしていたし、プロデュースとかそういう裏方の人なのかなと漠然と思っていたから正直ソロアーティストとしてはまるで期待してなかった。歌とか歌いそうにないと勝手に思ってたし。

 

しばらくして野音で小沢くんがソロライプをやったと何かの記事で見た。へー。 人気あるんだねフリッパーズギャルはやっぱすごいね。なになに、小山田くんは尾崎豊みたいって言ってるの?なんでそりゃw みたいなまあまあ興味ない感じでプチ騒ぎを眺めていた。

 

犬は吠えるがキャラバンは進む。に関してもなんとなく騒いでるなくらいであんまり聴く気にならなかった。大体においてバンドの人がソロでやるのってイマイチなんだよなってのがあってどうしても食指が動かない。きっといいアルバムなんだろうけど俺には関係ないやくらいのスタンスだった。

 

が、それがある時一変した。

 

あれは池袋のピーダッシュパルコ前を歩いてた時。スピーカーから「今夜はブギーバック」が流れていた。それを聴いた瞬間居ても立ってもいられなくなってそのままピーダッシュパルコのタワーレコード(だったと思う)でシングルと犬は吠えるがキャラバンは進むを買った。

 

当時は実家の金沢に住んでいて、その時は東京に遊びに来ていたんだけど、帰りの高速バス(7時間ほどかかる)の中でブギーバックを100回は聴き、天使たちのシーンを20回は聴いた。この日、小沢健二は自分の中で特別なアーティストになった。

 

そこからはまあ所謂黄金期だったこともあってまあ楽しませてもらった。ライフは当時の毎日のサウンドトラックで今でも色んな場面を思い出す。本当にキラキラしたアルバムだった。

 

そこからNY期まではわざわざ書くまでもないだろう。宇野維正さんの「小沢健二の帰還」という素晴らしい本に詳しいし、その頃は今みたいにSNSがあるわけでもなく何が起こっていたのかまるでわからなかった。勿論エクレクティックや毎日の環境学もよく聴いたし今でも聴いている。

 

その後のライブや、再始動、フジロックについても書きたいけど今回はこれくらいで。何年もブログや文章を書いてなかったからめちゃくちゃですみません。

 

駄文を書いてるうちにあと十分でチケット販売です。ってか会場どこにしようかな…やっぱり国際フォーラム??悩むぜ。取れますように!

 

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